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2010年1月 8日 (金)

新年のご挨拶〜報告その2〜

今更ジローですが、新年のご挨拶をば。


Photo


(今年の年賀状です)

この年賀状からも太い筆のほうが好きっていうのが一目瞭然ですが
(っていうかただのコピックで書いただけ)
大人なのでいつか「小筆」を習いたい…とここ数年思い続けてます。

いや〜・・・
もう24かぁ〜〜〜


って違うし。


24歳のときに漠然と思い描いていたイラストレーターには無事なれましたが
今年はもう一皮むけたいところです。


実は年末に過去の作品を振り返るいい機会にめぐまれ
(大晦日はオカンと1冊目と2冊目の著書本についても語りました)

ちょっと今年の指標的なものが見えました。

残念ながら絶版となってしまった1冊目の著書
『マンガ美術館&スポットガイド』は正直2冊目の著書よりも
「もの作り系」男子からウケのよかった作品です。
(デザイナー、編集者、テレビ局のディレクター、CMのプロデューサー、建築士などなど)

私はそれを単なる男子目線として受けとめていたのですが
思い返せば割と日頃から私の絵を見てくれている女子読者と違って
男子の目線はいたってニュートラル。

テーマが明快だったこの本を「面白い」と言ってくれました。


でもこの本は次につながらなかった。

次に、というのは「次の仕事」という意味で
ここから何か仕事が派生したということがなかった、という意味です。
(『ビーバップ!ハイヒール』には出演させていただきましたが


そしてこの頃私は
「8頭身美女」を描きたい願望が強く、でもそういう仕事のオファーはなく
やっぱりずっとそういうタッチは仕事にできないのか・・・
と生み出すものに対してジレンマを抱いてました。

そういう意味でも
この本は「美女を描きたい!」欲求を満たせず終わりました。

そこで2冊目の『新東京クルーズ』は、この「美女を描きたい欲求」を満たすべく
ふだん仕事で描くことがないタイプのイラストも描きまくり

「描きたい欲求」を満たしてくれた本となりました。

ただ、テーマがぼやけてしまった。


完全に女子向けの本だったこともありますが
結果、
既述の「もの作り系男子」からは

「東京という大きすぎるくくりになってしまったのが残念」
「もっと純粋に読ませるページがあってもよかったのでは?」
「感想がいい子すぎる」
「イラストで紹介する意味は?」

云々、厳しい意見を頂戴しました。


ただ、この本はおおいに次につながりました。


いままでキレイ系のイラストと3頭身のイラストを一緒に描く仕事の依頼はなかったのに
まずMOREで「おしゃれイバラ道」という1年間の連載を、
そして美人百花では今も続く
「ミーハークローゼット」の連載をいただくことができました。

つまり1冊目は
・テーマは明快だったが次につながらなかった
対して2冊目は
・テーマ(あるいはターゲット)はぼやけてしまったが次につながった


とにもかくにも一長一短だったわけです。

さらに2冊目はうみおとす「我が子可愛さ」のあまり、
少しでも本の寿命を延ばしたくて絶対につぶれないであろう
メゾンブランドが関わっているようなお店をトップに据えてしまった・・・

(小さいお店は1〜2年でなくなってしまうことも多々あるので)

そんな下心がきっとテーマを不明瞭にしてしまったんだろうなぁ・・・
「パワーピープル」の章がやはり引きが強かったのは
読者もそういう下心を見透かしていたのかもしれません。

パワーピープルはものすごくリアルですからね。

ま、なぜこんな延々と著書を振り返ったかというと

実は光栄にも著書のお話をいただいたのです。

今年はいつもの雑誌の仕事と平行して、
著書の為の描きおろし作業をしていくことになります。


またおいおいこちらのブログでも随時進行状況等ご報告していきますが
今度は取材モノではないので
気負わず素直な感情を盛り込んだ本にしていきたいです。

ちゃんと笑いもあるような、ね。


とはいえ、もちろん著書の話をいただいた際にはいつも
念頭においている「商品」を作ること


〜すなわち
自己満足だけで終わっても許されるのが「作品」とするなら
自分も満足した出来の上に「受け入れられる」のが「商品」〜

(この線引きって難しいんですけどね)


・・・をふまえた、
ちゃんと過去の経験の上に成り立つ本を作りたいなぁ。


そんなわけでこれが嬉しいご報告その2。

今年はいつにも増してもっとモチベーション高く
仕事にとりくんでいきたいと思います

がんばるぞーーーーーーーーー!!!!!!!


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