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2012年5月13日 (日)

講師の仕事〜電通NewSchool〜

基本的には「絵を描く」ことを生業にしていますが
たまーーに講演やら講師やらの仕事をいただくことがあります。

4月はちょうどそんな仕事が重なりまして。

まずは4月の最初の週末、電通鎌倉研修所での講師業。

まさに桜が満開の鎌倉は絶好の観光日和でした。

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しかしながら受講生はのんびり観光なんてしません。

まだ寒い2月くらいにこのお話をいただいた際は
好奇心旺盛な部分の方が勝って「やりますやります〜!」なんてお受けしたものの
4月が近づくにつれ、大丈夫なんだろーか…という不安感が頭をもたげるようになりました。

この研修は電通が昨年から始めた、
入社10年〜15年目くらいの社員(20名)に向けて
1年間を通して多岐に渡る分野の面々から様々な事を学ぶというもので
月イチで金・土・日とみっちり授業が行われるのです。
(基本、研修所に籠っての座学やら演習


私がよばれた4月(2期生の第一回目)は
京都芸術大の教授や一橋大の経済学の教授がいらしていて
本当に終日みっっっちり講義を受けるのです。授業は朝から18時までの予定が
夜ご飯を挟んで21時や22時過ぎまで続くといった感じ。

しかも20名というのがまた絶妙。
下手なものは出せない、脱落できないという緊張感漂う人数です。

難しいテーマに真剣に対峙して取り組んでいる様子を目の当たりにし
私が今まで飲み会等で見てきた電通マンとかなり違う姿に
ホンモノのエリートを見た気がしました。

こういう人たちが電通を支えているのね…

で、で。

私は何をやったかというと「欲と向き合う」というテーマで
事前課題として自分の欲望を50個書き出して
あらためて自分がどういう欲をもっているのかを再確認してもらう。

ひとつのことを掘り下げて行く探求型なのか
または色々なことを見聞きしたい拡散型なのか
などの傾向も分かるだろうし

仕事への欲が強いのかプライベートでの欲が強いのかなども分かるはず。

(ちなみに電通の事務局の方々はこの事前課題を見る事はできず
私だけが見る事ができる、というようにしました)


そして今度はその欲から派生する事柄を求めて街に出て取材をしてもらい
最終的には1枚のイラストレーションボードにルポとしてまとめる

という演習内容。


これは私に声をかけてくださった事務局のメンバー(昨年の受講生である1期生の人)と
相談しながら内容をつめていったんですが難題であることは重々承知。
でも手探りでしか取り組めない事をしてもらいたかったのです。

普段はクライアントの意向に応えるかたちで仕事をしているのに対し、
自分の欲を知り、自らテーマを決め取材をするという
「自由」がゆえの難しさに向き合う事で
本来もっている「個」の強さを引き出して欲しいという狙いもありました。

電通という誰もが知っている大きな傘の下にいるからこそ逆に
電通という社名に頼らない個の強さを持って欲しい というか…。

それは意識するだけでぐんっと変わっていく類いのものだと思うのです。


最終的にはひとりひとりの作品プレゼンに対し私が講評するという
セッションのような形式に。

私も自分だったらどういう風に落とし込んだかを真剣に考え、講評しました。


自分と同世代の人たちに講評するのは初めてだったのですが
もう、緊張しているという状態を越えて
なんていうか普段と違う脳みその部分を使ったので
講評が終わったあとは半ばトランス状態(苦笑)


20名の受講生が真剣に取り組んでくれたのも本当にありがたかったし
最後に電通の顧問である鏡さんから

「フリーになってどのくらいですか?」

と聞かれ、

「丸9年経ちました。」

と答えたら

「すごく的を得た講評で素晴らしかったです。
驚くのはここにいるみんなとあまり変わらない年齢だということ。
進藤やす子として生きてきた結果だと思う。この10年の差は大きい。
みんなもすぐには縮まらないが意識してこれから取り組んで欲しい」

と言っていただき嬉しくて涙が出そうになりました。

実は今、このブログを書いてる最中も感極まって目と鼻から水分ダダ漏れ状態ですcrying

フリーランスは自由気ままに見えるかもしれないけど
いつ仕事がなくなるか分からない厳しい世界。

なんとか約10年やってこれたことを褒めてもらえた気がして
これまでの私がなんだかとっても救われました。

鏡さんがこのようなコメントをしてくださったのには伏線があり
この2期生の研修が始まる際に
「自分の肩書きをもつ」というお話をされていたようなのです。


私もオリエン時に
「イラストレーターの進藤です」ではなく
「○○が得意な進藤」という○○にあたる形容詞を見つけたいし見つけて欲しい
ということを話しました。

それは、そうじゃないと自分が不安だからです。


まったく上から言える立場ではありませんが

電通の○○です、ではない形容詞(つまり肩書き)を見つけて欲しいなぁと
心から思うばかりです。


最後に私に白羽の矢を立ててくれた1期生の大坪さん(大学の同級生)、後藤さん、
一生懸命、課題に向き合ってくれた受講生のみなさん
あたたかく迎えてくれた事務局のみなさん、
大変貴重な体験になりました。本当にありがとうございましたshineshine


===おまけ===

朝、7時半研修所スタートで有志でトレランもしました。


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爽快〜〜happy02

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カップルのようですな笑 

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